052777 ランダム
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ふぁんふぁんふぁ-ましぃ

          

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               この世に要らないのは


                  三つ有る

             一つは人間の作り上げた偽者の時代 

             二つ目は人間の作り上げたゴミの山

             三つ目は全ての汚物を作り上げた人間




          神々が話し合った結果全てをやり直すことになった
              と言っても全てを消してしまったら
             神々の今までの努力が報われなくなるのだ

          そして神々は「ヒト」を二体世界に残すことにした




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私はただ見つめていた


一度も話したことが無い少年を…ただ、ずっと見ていた。
彼は、私の事何て知らない
知っていたとしたら、そっちの方が驚くだろう

別に何をしたい訳じゃない

ただ見守っているだけで良いのだ。



私は目立たない
と、言うか嫌われている
別に私が何をした訳じゃない

この時代の子が私と言う「物体」を嫌うのだろう。


そんな訳で私は今日も一人で帰る。

もう、慣れてはいたけど…人に見られると流石にやるせない


「今時一人で帰るなんて…可哀想な子」
「いじめられているのかも」
「友達の一人くらい要るだろう?」
何て意味を込めた目で私を一瞬見る。

そんな事も無い

私は…むしろ一人を楽しんでいた



可笑しいのかもしれないけど、通りかかる草、花を見ていると昨日と少し違かったりして面白い。
後、空を見てるとホントに自分がちっぽけに思えてくる。
それと、私の横を通る色形大きさが全然違う車…その車の排気ガスの臭いも全然違うかったりする、体に悪いだろうし私はスグに息を止めてみる。


ホントに可笑しな子


皆…皆…私の知っている子、私を知っている子、私の近くを通りかかった人たちは
皆…皆…私の感じている小さな事には気付いてない。

時々悲しくなってくる
私は…本当に、この時代に生まれてよかったのか?とか
本当はここに居てはいけないのでは?とか
とにかく自分自体を疑ってみる。



どうしょうも無くなった時は、空を見てみる


この空もいつの間にか人間が作り出すものによって汚されていく。
空も物も動物も言葉ではない悲鳴を上げて…
私の心に訴えてくるような気がした。

この空だって、見ている人に勇気を与えているのに
人は、その空を限りなく毎日汚す。
悲鳴を上げても人は誰一人として気付いちゃいない


それも悲しいのだ


それも考えていると、またどんどん自分(ヒト)が嫌になる。

だから…そうなる前に空を見るのをやめる。


そんな、どうしょうもない私のくだらない毎日は死ぬまで果てしなく続く。




でも、たった一つだけ私に生きる光を与えてくれたのは他でもない彼
 
             田辺 達矢

彼は誰とでも仲良くなれる凄い人だ
それもそうだけど、何より彼は…人以外の全ての生き物を愛しているのだ

皆の前では、ちょっと悪い子って感じだけど
本当は、とっても優しい
そんな所が大好きだ。


でも、絶対、私達は、喋ることもないし、結ばれる事も無い


それは解っていても今はただ、私の心の支えでいて欲しかった。




風はいつも道理私の頬を心地よく撫でていた

車はいつも道理私に反応することなく通り過ぎて

人々はいつも道理私の横を何かを考えながら過ぎてゆく

動物達はいつも道理私に気付いて逃げたり、近付いてきたりする

花達はいつも道理私にさり気無く微笑んでくれたりする

草達はいつも道理私がいる事なんてどうでも良い様に茫々生えていた



いつも道理…何も変わらないはずだった。


でも…誰も気付かない内に神々は準備をしていたのだ




            地球を…再生させる準備を…








                    +続く+


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